2019/11/14 21:04
LUC+を運営している株式会社ルーセントは、テニスクラブの経営もしています。
そして、テニスクラブにはコーチや経営者として働くかたわら、大会で活躍する現役選手が多数在籍しています。
本日紹介するのは、プロテニスプレイヤー兼、ルーセントテニスクラブ、アドバイザリースタッフの福田勝志選手。トッププレイヤーの視点で運営や、コーチングなどあらゆる面でテニスクラブをバックアップするかたわら、トーナメントプロテニスプレイヤーとしてツアー年間20大会以上を転戦しています。日本シングルス最高9位の実績を持ち、43歳の今も日本トップクラスで戦い続けるルーセントの鉄人です。そんな福田選手は、10月23日~11月3日にかけて開催された、『三菱 全日本テニス選手権94th』にLUC+の新作、ブラックの異素材ミックスカットソーを着て参戦しました。大会後には
「ゆったりとしたシルエットで体にまとわりつかないか心配だったのですが、実際は生地が柔らかくて、肌触りも良く、引っかかる感じもありませんでした。おかげで大会を通して、ストレスなく試合に集中できたと思います」
と着心地を語ってくれた福田選手が挑んだ全日本選手権の様子をお伝えします。
立ちはだかる若さ!! 26歳差マッチに挑む!!
予選1回戦では、17歳の若手選手との26歳差マッチに挑んだ福田選手。1セット目を7-6の接戦で制したものの、第2セットは相手の安定したストロークに押し込まれ1-6で落としてしまいます。しかし、苦しい展開の中でも福田選手は粘り強くボールに食らいつき、スライスショットで相手のテニスをかき乱します。第3セット、フラストレーションのたまった若手選手のミスを突くと、福田選手は6-3でこの試合を勝ち切ります。そこには、年齢を感じさせない運動量と、経験に裏打ちされたテクニックがありました。
続く予選2回戦も6-4、6-3で勝利し、7年ぶり、念願の本戦出場を果たした福田選手。しかし、実は今大会の1ヶ月前には不調に陥っていたのです。
もがき続けた先に光明!?
「2019年を振り返ってもあの頃は一番調子が悪くて、ボールを打っていても手ごたえが無いし、苦しい思いをしましたね」
そう語る福田選手ですが、不調の中で足を運び、観戦した『楽天・ジャパン・オープン・テニス・チャンピオンシップス2019』のノバク・ジョコビッチ選手vs添田豪選手の試合が復調のきっかけになります。
「特別なことじゃないんですが、スタンスをしっかり決めて、タメを作って、真芯でボールを打つ。基本に立ち返れたおかげで調子が上向いてきました」
この6年は全日本選手権予選の壁に阻まれ続けてきた福田選手ですが、辞めたいと思ったことはないと言います。
「壁にぶつかって、そこで諦めてしまったらそこまでですが、もがいているうちにまた光が見えてきて、上手くいく。僕のテニス人生を振り返るとそんなことの繰り返しです」
福田選手は3歳でラケットを握ってから今日に至るまで、プレイスタイル同様に40年間、粘り強くテニスに向き合い続けてきました。物腰こそやわらかいものの、熱い情熱を内に秘めています。そんな福田選手は、43歳になった今も上達の余地を感じていると言います。
「今でも自分のテニスが完成しているなんて思わないし、まだまだ課題だらけですよ。でも、だからこそまだまだ上手くなれると思ってます。自分のダメな所を直視して、課題に取り組んでいく。一つ課題を解くとまた新たに課題が出てきて、その繰り返しです。それが楽しくて、今でもテニスに夢中なんでしょうね」
全日本選手権本戦では一回戦敗退した福田選手ですが、
「最高でしたね、華やかで、全日本テニス選手権の重みを感じながら試合に入りました」
と、7年ぶりに立った全日本テニス選手権本戦の景色を笑顔で語りました。福田選手はすでに来年を見据え、25回連続、四半世紀相当の出場記録達成を目指しています。さらには、
「全日本選手権優勝と言うのが子供の頃からの最大の夢ですし、今でもそれは諦めていません。自分を応援してくれるルーセントの人たちに最高の景色を見せたいんです。でもまずは全日本選手権出場を目指して、また1年間積み上げていくだけですね」
と静かに語りました。
好不調の中にあっても、粘り強く自分のテニスを探求し続ける福田選手は、まさにLUC+が掲げるブランドコンセプト【#beyond yourself】を体現していると言えるでしょう。